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パリ滞在記・その3

5日目。
早朝からTGVに乗って、パリからドイツのシュトゥットガルトへ移動。留学中の幼馴染に会いに行った。彼女は留学してもうすぐ5年。昔は物静かで控えめだった性格も、留学してからは随分ハッキリと自己主張できる性格に変わっていた。めちゃくちゃしっかりしてる。
昼頃ドイツに着き、お城を見学したあとに彼女が通う大学でランチ。そのあとは近くの現代美術館に行った。常設展のほかにも、Elger Esserというひとの展覧会を鑑賞。ここの美術館は展示のやり方がとっても良くて(絵と絵の間隔や配置、美術館そのものの設計)、結構長い時間見たけど凄く楽しめた。しかもプルーストの直筆稿もあって、まさかドイツで出会えるとは思っていなかったから感動。きっと運命やー。Esserも気に入ったし、また行きたい。いやむしろ、シュトゥットガルト美術館が日本に来てくれ。
夜は近くのビヤホールでドイツビールやプレッツェルなど、ドイツ料理を堪能。料理は美味しいけど、どれも味が濃厚でたくさんは食べれなかった。ドイツ人の味覚すごいな・・・ビールは最高。まじ最高。

夜中の1時半発の夜行でパリに戻るつもりが、列車の到着が30分以上遅れて泣きたくなる。つきあってくれた友達に申し訳ない。夜行は初めての体験だったけど、コンパートメント席だったこともあって、あんまり良いものではなかった。きっと相席する人に依るんだろうなぁ。

6日目。

10時ごろパリに到着。そのままオルセー美術館へ。一通り観ても、楽しみにしていたマラルメ肖像画が見つからない。インフォメーションで訊ねると、貸し出し中との答え。むっちゃ落ち込む。かわりにプルースト肖像画を凝視した。
夜はサル・プレイエルベルリンフィルの演奏会。ホールが想像していたよりも小さくてびっくりする。今までN響定期に頻繁に通ってて、それなりにオケの音には親しんでるつもりだったけど、生で聴くベルリンフィルの音は他のオケと全然違ってた。弦の「粘り気」みたいなのが凄い。「弦を弓で擦ってる」っていう意味での、摩擦で生じる音の粘り気だけでなく、表現も粘ってるというか貪欲というか幅が広いというか・・・「表現豊かなソリスト達が何かの間違いでユニゾン弾いて、爆発的な演奏になった」って感じ。とにかく凄い。感動というよりも衝撃。
しかしチケット代160ユーロは痛かった。ユース割引ありの当日券も出たみたいだし、次からはもうちょっと考えてチケット買おう。