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2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『国際シンポジウム 小津安二郎』

映画を観始めたころは溝口や黒澤に夢中だった。小津の映画は不自然というか、なんだか奇妙で観ていて落ち着かず(特に「逆目線のカットバック」)、演出の素晴しさは感じても作品そのものは好きになれなかった。それが何故かはわからないけど秩序や美しさを…

『小早川家の秋』(小津安二郎)

二年ぶりに観て、あらためてその美しさにため息。小津のローアングルってなんであんなにスッキリしてるんだろうと思ったら、たぶんレンズの選択なんだろうけど、被写界深度がほんとうに絶妙なのね。奥までクッキリ映っているようで、実は手前にある柱がいい…

『くりぃむレモン 旅のおわり』

ずっと観たいと思っていた一本。『アダルトビデオができるまで』の凡野くん(榊原順)が出てるってのは知ってたけど、主役じゃん。わああ高校生。 せっかくの修学旅行なのにどうにもならないグズグズ感がラストショットで涙と共にきらっと光ります。手持ちカ…

『アウトレイジ』(北野武)

私が観た回の観客が男性ばっかりで「ええええ」と思ったら、メンズデーだった。女子ひとりで殴りこんできましたよ。 ファーストシーン、ていうかシークエンスか、さらっとあんな事をやってしまう身軽さ。「うまいカツ丼(エンターテイメント)」って監督本人…

読みかけ『カラマーゾフの兄弟』その1

三度目の挑戦・・・今度こそ読破したい。カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,原卓也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/07/20メディア: 文庫購入: 43人 クリック: 1,142回この商品を含むブログ (316件) を見る一気に読んでしまえば問…

走ってます。

大学四年間で10キロも太ったので、やせる。失われたウエストのくびれを求めて。そして、「無駄な美脚・・・」と友人を呆れさせた美しい脚を求めて。 しかし夕方でも強いこの沖縄の紫外線どうしてくれようか。なぜ夕方18時に日焼け止め塗ってるんだワシ。 ◇ ちょ…

『アダルトビデオができるまで』(城定秀夫)

『アダルトビデオの作り方』の続編。前作(たしか90年代の設定だったはず)のソフトがVHSで、今回はインターネット配信で儲けようぜ!っておはなし。VHSだった前作はテープをダビングしたり購入者に郵送したり・・・と、部屋の中での単純作業中心で画代わりしな…

『アダルトビデオの作り方』(城定秀夫)

「働かないで暮らしたい」という高校時代の夢を実現すべくアダルトビデオを作る計画を立てた宇野は、出演を嫌がる鹿子を睡眠薬で眠らせて撮影しようとする・・・って、文字にするとすんごい最悪な感じなんだけど、この最初のベッドシーンが尋常じゃない。ピンク…

かんがえる

一日経って、冷静に『オーケストラ!』について考える。 そもそもこの作品は宣伝文句にあるような「寄せ集めバンドが巻き起こす奇跡」の物語ではない。楽団員たちはせっかくパリで演奏できるというのに殆どやる気が無いし、最後の演奏シーン以外で巻き起こる…

『オーケストラ!』

結局観てしまった『オーケストラ!』。でも、行ってよかった。とても感動したので感想をまとめようと思って一生懸命書いてみたけど、上手くいきません。ビシュコフのマーラー、アシュケナージのチャイ4を思い出したら尚更言葉が出てこなくなった。マーラー!!

『現代詩手帖』

いつもは大学図書館で読んでいた『現代詩手帖』、書店で立ち読みしたら特集が面白かったので購入。高いんだね・・・ うしろのほうに安川奈緒さんによる鈴木雅雄さんの新刊『ゲラシム・ルカ――ノン=オイディプスの戦略』の書評が載ってて興奮。院試勉強中に読ん…

今日は問題集を買いに行くついでに『オーケストラ!』観て気分転換でもしようかしら、と思った5分後にヤホーニュースで「国家2種は採用8割減」・・・・ん、8割?馬鹿なの? ということで、今日も勉強します。 ◇ 今年の爆音、『ジャン・ブリカールの道程』もプロ…