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une memoire

ロメール追悼上映にせっせと通っております。二本立てではなくて長編全作品が1本千円だから結構な出費だけど、しかしお金にはかえられない。

映画論の講義で一度だけ、先生が授業終りに「今からロメールの短編かけるから」と言って急きょ上映会を開いたことがあった。300人近くが履修する授業で、残ったのは20人程度。その短編はとにかく面白かったのだけれども、作品の面白さだけでなく、その場の雰囲気もよく覚えている。映画の結末に対してほぼ全員がツッコミと驚きの入り混じった声をあげ、「なんだかすっごい変だけど、良い映画だったよね」と女の子たちが言い合っていた。みんな唖然としていたけど、笑顔だった。映画の魔法を体感した瞬間だったと思う。作品は『モンソーのパン屋の女の子』だった。


http://www.cinematheque.fr/fr/parlons-cinema/soiree-hommage-eric-rohmer.html#Film7