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パリ滞在記・その5

9日目。
帰国前日。わたしがパリに来てからずっと曇りや雨だったけど、この日は久しぶりの晴天!まだ行ってなかったミラボー橋に行き、「ここを通ったのか・・・」とぶつぶつ呟きながら写真を撮る。もうとにかく天気がよくて、ひたすら左岸をお散歩したり、リュクサンブール公園でランチをしたり、残り少ないパリでの時間を楽しみました。お土産をこの日で買い揃えるつもりだったけど、意外とパリ土産って難しい。日本である程度お土産の予定も立てておくべきだった、と反省。
夜は最後のシネマテーク。『ミレニアム・マンボ』と同様、ジャン・ドゥーシェのシネクラブでホウ・シャオシェンの『百年恋歌』(three times)を昨夜と同じようにSさんと鑑賞。2年前にDVDで観た作品だけど、スクリーンで見直すと以前には気付かなかった細部に驚く。第1部で同じフレーム内に収められた室内と屋外のコントラストの凄さや、第2部(サイレント)が実はサイレントではないこと(バックで流れる音楽が劇中で歌われてる)などなど。すごい。ドゥーシェが春らしいきれいな緑のセーターを着ていて、そこで今年初めて「ああ、もうすぐ春なんや」と思った。
メトロの駅までの短い時間だったけど、Sさんと映画について話した。彼女は私とは逆でホウ・シャオシェンが好きではないらしい。でもそれを私にハッキリと言ってくれたのが嬉しかった。映画友達ができたのだ。わぁい。

10日目、帰国日。
シネマテークで記念撮影をするのを忘れていたので、スーツケースを引きずりながらベルシーへ。通りかかったカップルに写真を撮ってもらった。「さよなら、またいつか必ず来ます」と別れを告げて、ピラミッドへ。うら○すで荷物を預けるが、予想よりもかなり高かった。12Eなり。「しょうがないか」と思ってお金を払い、パリ三越へ行くと、そこには「荷物預かりサービスあり」の案内が・・・訊ねてみると、わずか1ユーロで預かってくれるのだそう。大損や!
三越では欲しかったロンシャンのバッグを購入。フランスかぶれだと思われないように、頑張ってコーディネートせんと。

それからロワシーバスで空港へ。チェックイン時に「あんた本当はエコノミーだけど、いまアップグレードしてるからプレミアムエコノミーに座れるよ」という趣旨のことを接客独特のていねいな言い回しのフランス語で言われたけど聞き取れず、んで英語で言われても聞き取れず、パリ旅行最後にしてめちゃくちゃヘコむ。語学がんばります。

以上、わたくしの卒業旅行でした。帰国してからは精神的に落ち込んで大変だったけど、約1週間が経った今は復活。パリや東京という環境に依存せず、田舎で自分の力で頑張らないといけない時期なのだと、自分に言い聞かせております。