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「xマイナスa乗」は「xのa乗分の1」

経済の問題でわからない所があったので義姉に聞くと最初は「え、なにこれ!」と言われたものの、五分後には思い出したらしく「そうだ、xの乗数aの値がマイナスだと『xのa乗分の1』と等しくなるんだった!」と教えてくれました。高校を卒業して十年以上経つのに数学まだ覚えてるんですね。さすが東大生は違います、私立文系の私とはため息が出るほど違います。これからもどんどん肖って行こう。
私が32歳になり、大学を卒業して十年経ったら、何を覚えていて何を忘れているだろうか。色々挙げてみると私には「十年経っても覚えていたいこと」が両手では数え切れない程沢山あり、なかなか幸福な大学生活だったのだと気付かされた。

soigne ta droite

film socialismeの上映が12月18日に決まったようで、「やばい、早く東京行きの計画立てなきゃ!!」と思った次の瞬間に「11月27日からゴダール映画祭」の文字を目にしてさらに動悸、そして『右側に気をつけろ』のタイトルを見つけて自分の中の何かが壊れた。ぜったいバイト休む。クビするならするがよい。『気狂いピエロ』と『右側に気をつけろ』をスクリーンで観る機会なんて今後どれ位あるのかわからないもんね。ああ、早く上映スケジュール出してください、bow&シャンテ様。

『北の橋』(ジャック・リヴェット)

あまりにも自由なこの物語を楽しめるようになるには、あともう少し時間がかかりそうです。今はただ怖い、というか異物感。「なにこれ!?」という感じの。

撮影はルプチャンスキー。じめっとした質感が伝わるすばらしい画面。舞台がだんだん殺風景な場所に移されてゆくのも見ていてとても面白かった。

『ぼくの彼女はどこ?』(ダグラス・サーク)

大学の授業(藤崎さんの方)で観て大好きになった作品。授業では三回に分けて観たんだったかな?今回はじめて頭から終りまで通して観て、絶妙なスピード感に驚かされた。物語の展開も速いし、ブレイスデル家の人々は早口だし、わんこと娘のロベルタがちょこまか走り回ってる。そういった「速さ」と、身を窶して居候生活を送るチャールズ・コバーン演じるミスター・スミスの富豪らしいマイペースなふるまいが絶妙にマッチしていてとにかく面白い。誰がエプロンに毛皮のコートを着せたコバーンを自転車に乗せるなんてアイディアを生み出したのか。然るべき場所に正確に置かれたキャメラと滑らかなパン&移動ショットには感激。

『ナイト&デイ』(ジェームズ・マンゴールド)

「素晴しい映画を作ること」ではなく「観客を楽しませること」に全力をかけて作られた最高の娯楽作品。トム・クルーズが笑えば笑うほど恐ろしく、かつ面白くなるなんて! アクションも「007速すぎて目で追えない・・・」なんて言ってしまう私には調度よく、キャメロン・ディアスGTOをギュイイイイイン!って回転させるところは謎の男への恋心から暴走してしまった感が出ていて素敵だと思った。
あとギャグも面白くて、キャメロン・ディアスが薬でもうろうとしながら目を開けると飛行機の翼の上でトム・クルーズが笑顔で「大丈夫だよ!今から脱出するよ!」みたいな、あれは小須田部長みたいだった・・・この作品でトム・クルーズのファンになりました。まさにムービースター、王子様。カッコイイ!!


見つけてしまったぜ、フランス語吹き替えの予告編。

私のお気に入りのせりふ"with me, without me"は《avec moi, sans》に。う〜ん・・・やっぱり英語で楽しみたい。

『コロンブス 永遠の海』(マノエル・ド・オリヴェイラ)

一方は新大陸・新世界として、そしてもう一方は歴史ある祖国として対照的に描かれた二つの国を寄り添いながら自由に渡り歩く老いたマヌエル夫妻の姿に言い表せないほどの感動を覚え、そしてこの感動が『愛の世紀』を観たときの感動とよく似ていることに気付く(なんでだろ)。「時間を感じさせない」二人の旅そのものや海、守護天使があれば逆に「時間を感じさせる」新しい車や老いた肉体があり、べつに郷愁なんかどうでもよくて、その不安定な世界に人がちゃんと生きているということが素晴しくて涙が出た。

『我が至上の愛 アストレとセラドン』(エリック・ロメール)

ラドンを拾ったナイヤードたちがベッドの上でおっぱりポロリ、っていうのは劇場で観たときに笑ってしまったから覚えていたけど、実は撮影中のポロリじゃなくて、あのシーンの最初っから出てたんだね。・・・ってことは演出かよ!笑 女優にポロリ仕様の衣装を着せるだけでなく、カメラ回す前から出させるなんて。さすがロメール
アストレと女装したセラドンがキスするラストは今観たらとっても官能的だった。

DVDのパッケージの内側。

かっこいい!紀伊国屋から出てる日本語版も同じデザインなのかしら。