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WHATEVER WORKS

ウッディ・アレン『人生万歳』@桜坂劇場。ラリー・デヴィッド演じるボリスのシニカルな言動一つひとつが面白くって、最初から最後まで笑いっぱなしだった。
アレンのボリスの描き方はほんとうにすばらしくて、彼の皮肉が嫌味を通り越して他人への甘えというか、周囲とかかわるための道具になるようにすごく丁寧に撮っている。だから人間嫌いで他人に厳しいボリスのことを、なぜか嫌いになれない。部屋の階段に座りながら恋に悩むメロディのバストショットで、びっこをひいて歩くボリスの足音がふいに聞こえたときには思わず泣きそうになってしまった。とても好きな作品。