EDU

9月の採用以来なんだかんだで忙しくて、いや、余裕が無いと言ったほうが正確か。いろいろ考えることはあるのだけれども言葉にして残す作業をしておらず、なんだか無駄に過ごしたような感じ。仕事は地味です。でもやりがいがあります。今週末は行政書士の試験です。受験料の7000円が無駄になりそうです。
東京はもう寒くなってきているのでしょうか。こちらはまだまだ暑く、雨など降るとまた湿度もすごいことになってカレンダー見るとへんなかんじ。11月って、え、もう?早くない?みたいな。気候にだまされちゃう。良くないね。

せめて涼しい演奏を。

水の精

初出勤。契約職員なのにきちんと挨拶回りやら辞令の交付式やらもろもろあって少し気疲れ。腰痛い。あしたから三連休でよかった。頑張ります。

最近よくクラシックを聴いている。しばらく聴いていなかったので頭のなかをからっぽにして、純粋に、音の運動を楽しみながら聴けています。
ところでマラルメラヴェルの《夜のガスパール》を聴けずに死んでしまったのは本当に不幸なことだったと思う。

そろそろ植松さんのティンパニが聴きたくてうずうずしてきた。東京行きたい!

ぼくらが旅に出る理由

震災のときの写真のうち最も印象に残っているものに、カーキ色のジャンパーに長靴をはいた少年が口を一文字にキュッと結び、足元を見つめながら水を運んでいる写真がある。わたしにとって被災地で力強く生きる人々の象徴のような存在となっているその少年のことが、今朝の新聞に掲載されていた。小さな記事ではあるものの少年が今も元気に暮らしているという事が知れてほっとした。

「芸術家になりたい」という言葉を最近よく思い出す。被災地のある別の少年が、将来何になりたいかと尋ねられたときの答えだ。私の記憶違いで若干異なる言い方だったかもしれないが、しかし「芸術家」という言葉ははっきりと覚えている。芸術家になりたい。その言葉だけで私は生きてゆけそうな気がする。
あすで半年。

ビルケンのモンタナを注文した。中学のころからあこがれていた靴。あとはヴィヴィアンのロッキンホースバレリーナとマーチンの20Hがほしい。どちらも年齢制限がある感じの靴なので早めに手に入れたい。

フジファブリック小沢健二『ぼくらが旅に出る理由』をカバーすると知って胸が一杯。ひふみよ『矢』http://hihumiyo.net/ya.html

私の運命線

10月8日から私の地元那覇の映画館、桜坂劇場ゴダールの最新作『ゴダール・ソシアリスム』といくつか過去の作品が上映される。せめて『気狂いピエロ』だけは沢山の方に見て欲しいなぁと思いながらyoutubeアンナ・カリーナが《Ma ligne de chance》を歌うシーンを見る。

読んだひとが作品に興味を持ってもらえるような短い文章を書いて、間に合いそうなら新聞社に送りつけて読者投稿欄に掲載してもらおうと思っている。もしダメならfacebookとかmixiに載せる。これで一人でも劇場に足を運んでもらえれば嬉しい。
しかし去年、「絶対に沖縄では上映されないだろう」と思って日比谷シャンテまで行ったときからもう9ヶ月も経つなんて恐ろしい…ほんと、1年なんてあっという間。

Fleurs d’équinoxe

彼岸花』(小津安二郎、1958年)。今まで『お早よう』が小津最初のカラー作品だと思っていたがそれは勘違いで、『彼岸花』のほうが『お早よう』より早いということを知った。後半笠智衆が詩吟を披露するシーンでどことなく漂う倦怠感がとても良い。一年前はこのシーン、別に何とも思わなかったのだけれども。
一緒に借りた『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』はなんだか苦手だなぁという印象。おそらく設楽さんのフレームの収まりが悪いからだと思う。あとは編集のリズムなのかなぁ…あまり理由が思いつかない。こういうときに単なる印象だけじゃなくてきちんと論理的に説明できる人間にならねば。

永遠はとおく


朝から嫌なことばかりでいらいら、勉強も手につかずだらだらと午後6時。夕日を見ようと思い立って近くの海へ出かけたが、結局海と太陽が混ざり合ういちばん美しい瞬間には間に合わなかった。

『秋刀魚の味』

7月に入ってからというもの、あまり映画を集中して見ることができなくなりました。自分の将来のことなど不安が大きすぎて、なんだかぼんやりとした気分になって。ツタヤで『スミス夫妻』を借りたのだけどそれもイマイチ楽しめず…しかし『秋刀魚の味』だけは、なぜかすうっと画面に集中できました。
登場人物にはそれぞれの絶望があり、そして彼らがその絶望に向かうとき、きまってキャメラは彼らを横から捉える。たとえばラーメン屋の椅子に腰掛けて寂しげな表情を浮かべ、あるいは涙するヒョウタンとその娘。上の階に住む夫婦に子供が生まれたと聞くと、ふと硬い表情を見せる長男の幸一。そしてラストシーンの笠智衆。彼らはみな横を向いているのだけど、ひとり岩下志麻だけが絶望の瞬間も真正面からキャメラに向かっていることに気づいて愕然とした。ひそかに思いを寄せていた三浦に婚約者がいたことを知らされた後、二階で何をするでもなく、ただ紐を手にしながらたたずんでいる場面。本当に冷たい表情で絶望する岩下志麻を小津は正面から見つめている。小津は何度見ても新たな発見があり、飽きません。